家を売った経験がない方の中には、家を売る方法や売却の流れがよく分からず、不安に思っている方も多いでしょう。
そこで今回は、家を売る方法に加え、売却の流れや注意点について解説します。
ぜひ最後までご覧ください。

□家を売る方法はいくつある？

まずは、家を売る方法をいくつか見ていきましょう。

1つ目の売却方法は、「仲介」です。
仲介では、不動産会社が買主を探して様々なサポートをしてくれるため、他の売却方法と比較すると希望に見合った価格で家を売却できる可能性が高いです。
また、不動産売買のプロが売却活動をサポートしてくれる安心感がある点も魅力といえます。

しかし、不動産会社に売却を仲介してもらう場合、他の売却方法よりは時間がかかりがちな点には留意しましょう。

2つ目の売却方法は、「買取」です。
不動産会社に直接家を買い取ってもらう方法もあり、これを不動産買取といいます。
買取では不動産会社が買主になるので、買主を探したり、買主に購入するかを決めてもらったりする時間がないため、仲介よりも短期間で売却を終えることが可能です。

しかし、買取では仲介よりも売却価格が低くなる傾向があることも頭に入れておきましょう。

3つ目の売却方法は、「個人売買」です。
上の2つと比較すると一般的な方法ではないものの、個人間で売却を成立させることも可能です。
個人売買では、売却に不動産会社が一切関与しないため、自分で買い手を探すことになります。
そのため手数料もかかりませんし、自分のペースで売却活動を進めることができます。

しかし、個人売買では、書類作成や諸手続きを売主自身で行わなければならず、専門知識が要求されます。
そのため、初めて家を売る方にとっては、かなりハードルの高い方法といえるでしょう。

□家を売るときの流れは？

以下では、仲介と買取に分けて売却の流れをご紹介します。

＊仲介

仲介では、初めに不動産会社に物件の査定を依頼します。
続いて、仲介を依頼する不動産会社を決めます。
媒介契約にもいくつか種類がありますが、「専属媒介」か「専属専任媒介」の契約を結んで売却を進める人がほとんどです。
これら2つには、販売活動の報告の頻度や買主との直接取引の可否など、異なる特徴があります。

また、なるべく早期に家を売りたい方には、「一般媒介」がおすすめです。
仲介活動を複数社が同時並行で行ってくれるので、比較的早い段階で購入希望者を見つけられるでしょう。
ただし、複数社が仲介をしても手数料が支払われるのは1社のみなので、仲介活動にあまり力を入れてくれない可能性があるのでご注意ください。

次は、いよいよ売却活動開始です。
売主がやるべきことはこれといってなく、希望者が見つかるまで不動産会社とのやり取りを続けます。
内覧については対応を任されるケースもあるので、以下のような準備を進めておくと良いでしょう。

・家のアピールポイントをまとめておく（周辺環境、交通アクセスなど）
・水回りを中心に丁寧に清掃
・なるべく家具は置かないようにして家をすこしでも広く見せる

最後に、買主との契約がまとまれば、引き渡しをして売却は完了です。
契約日に代金の半分を受け取り、残りは引き渡し当日に受け取ります。

＊買取

買取では、まずはじめに訪問査定を依頼し、実際の物件を確認してもらいます。
査定に納得し、買取を依頼する不動産会社が決まったら、以下の内容の交渉を行います。

・必要書類の確認
・引き渡し日の決定
・家具の処分費用
・買取代金を支払う時期

交渉がまとまったら、契約の締結、引渡しに進みます。
引渡しは、司法書士立会いのもと銀行をはじめとした金融機関で行われることが多いです。

□家を売るときに注意したいこと

＊複数人で家を共有している場合

家の所有者が複数人いる場合、売却に対する考え方もそれぞれ違います。
自分は売却に賛成だが、否定派がなかなか意見を曲げてくれないというシチュエーションも起こりうるでしょう。
対立してしまうと余計に売却できる可能性は下がってしまうので、トラブルを避けるという意味でも売却を無理強いするのはやめておきましょう。

溝が深まってしまいそうな場合、話し合いを一旦ストップするのも一つの手です。

＊親の施設入居や入院に際して家を売る場合

高齢の親が家から出て暮らすのを機に、実家の売却を検討している方も多いと思います。

この時注意したいのは、家の持ち主の了承を得られないと売却できないということです。
病気の症状により意思表示ができない場合は子供が代理売却することも可能ですが、裁判所に「売却は親の利益のために行うものである」ことを認めてもらう必要があります。

また、老人ホームの需要は高まりつつあり、快復の傾向が見えると自宅に帰されることもあるのでご注意ください。

□まとめ

本記事では、家を売る方法に加え、売却の流れや注意点についてご紹介しました。
仲介、買取などの特徴や売却の流れをご理解いただけたと思います。

不動産買取の魅力は、契約不適合責任がないこととスピーディーな売却プロセスです。
当社では不動産買取を承っておりますので、早期での現金化を希望の方はぜひご相談ください。