この記事をご覧の皆さんは
「資産価値って何だろう」「不動産の資産価値を決める要素について詳しく知りたい」
このようなお悩みを抱えているかもしれません。
そこで、今回は資産価値の概要と、資産価値を決める要素について解説します。

□資産価値とは？

不動産の売却や買取をお考えの方の中には資産価値を気にする人も多いでしょう。
しかし詳しい意味についてご存じでない方も多いのではないでしょうか。
ここでは資産価値の意味について解説します。

資産価値とは財産としての評価額や市場での取引価格のことを指します。
車や時計などの所有物を売却したり賃貸に出したりするときのお金と想像していただくと良いでしょう。
ちなみに不動産の資産価値とは土地の価格と建物の価格の2つからなります。

土地の資産価値を決めるのは立地や区画の形です。
特に立地の良さは交通の便や周辺施設の充実度などの利便性によって決定されます。
第3章で資産価値を決める要因についてより詳しく解説しますが、交通アクセスが良い土地はその分資産価値も高いことはイメージが付きやすいでしょう。

不動産を売りに出す場合も駅からの距離が短いほど、より魅力的に映りますよね。
また土地の資産価値は不動産の大きな相場変動がない限り大きく変わることはありません。

一方建物の価値を決めるのは立地や建物のデザイン、管理状態などです。
建物の資産価値は築年数が経てば経つほど減少していく仕組みになっています。
先ほどの土地は大きな相場変動がないのに対して、建物は築年数で価格が変わるのですね。

次の項では土地と建物の資産価値の違いを算出方法などと合わせてより詳しく解説します。

□土地と建物の資産価値の違いを詳しく解説！

ここからは土地と建物の資産価値の違いについて詳しく解説しましょう。
特にマンションに絞って解説するので、マンションの売却をお考えの方は参考にしてください。

建物の価値は減価償却が関係してきます。
建物は新築であっても購入後は中古住宅となり、築年数が非常に重要になります。
この建物の価値が築年数を重ねるごとにどのように価値が減っていくかは各物件の法定耐用年数を確認することで知ることができます。

耐用年数は国税庁が出している減価償却資産の耐用年数から確認でき、例えば新築の場合はこの表から22年の耐用年数があると分かります。

中古の場合は耐用年数から築年数を引いたものに築年数の20パーセントの値を加えることで算出可能です。
築年数5年であれば、耐用年数は18年という数字になります。
この減価償却は「時間の経過によって生じる有形固定資産の価値の減少分を見積もり、耐用年数に割り当てて費用として配分する会計上の手続き」のことです。
売却時にどれくらいの所得税がかかるか算出する際にも重要となります。

一方土地は路線価が基準の1つになります。
これは道路に面する1平方メートルあたりの価額のことで課税時に使われます。
路線価も国税庁が出している表から確認できるので、気になる方はチェックしてみてください。

マンションの資産価値も一戸建てと同じように立地が非常に重要なポイントとなります。
その他にも眺望や日当たりも重要な要素の1つです。
日当たりは購入した当初は良かったとしても売却時までその状態が続くとは限らない点が難しいところです。
将来的に資産価値を維持できるマンションを購入したい場合は、高層マンションが建たないような高さ制限のある地域のマンションを選ぶと良いでしょう。

□不動産の資産価値を決める要素をご紹介！

資産価値を決める要素をここで一度まとめておきます。
これ以外のも様々な要因がありますが、主にこれら3つから決まると言われています。

・物件の構造や防火性、設備
・都市部までのアクセス、駅までの距離
・周辺環境

物件の構造やグレードは資産価値を大きく左右する要因の1つです。
耐震性や設備のグレードが低い場合は新築だとしても資産価値はそれほど高くありません。
建物の防火性や地盤の固さは資産価値に直結する要素です。

都市部までのアクセスや駅までの距離は上記でも何度も触れたように非常に重要な要素になります。
東京都心と郊外の物件は内容が同じだったとしても価格差が出るように、同じエリアでも駅からの距離などアクセスの良さで価値は変化します。
駅近で都市部までが近い物件は資産価値を維持しやすい傾向にあります。

周辺環境も重要な要素です。
ここでいう周辺環境とは買い物のしやすさや医療施設、教育機関が充実しているかが要素に含まれます。
逆に暴力団の事務所や墓地が近くにあると資産価値は下がる傾向にあります。

□まとめ

この記事では、資産価値について解説しました。
資産価値とは財産としての評価額や市場でどれくらいで取引されるかを表す指標のことを言います。
アクセスのしやすさや周辺環境の良さが資産価値に影響すると言われています。
この記事を不動産売却の参考にしていただけると幸いです。